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WHAT IS BREATHWORK? ブレスワークとは?

 

コネクテッド・ブレスワークは、インサイトと癒しをもたらす呼吸のシンプルなプラクティスです。

「一回のセッションが十年分のセラピーに値する」と言われるほど、深い効果をもたらすこともあります。

 

現在世界中で大きな人気を集めているブレスワークには、リバーシング、ホロトロピック、ウィム・ホフ・メソッドなど、いくつかのスタイルがあります。このブレスワークが、呼吸ヨガの主要なプラクティスの一部になっています。

ブレスワークとは何か、なぜブレスワークをするのか、そしてどのように実践すればいいのか、このページでぜひ知ってください。

 ​このページでは以下を説明しています:

  • ブレスワークとは何か?

  • ブレスワークはただの過呼吸か?

  • ブレスワークの効果

  • セラピーとしてのブレスワーク

  • 様々なブレスワークアプローチ

  • ブレスワークの実践方法

  • 鼻呼吸と口呼吸の違い

  • ブレスワーク中の痙攣反応

  • 呼吸の解放

  • ブレスワークの体験

​ブレスワークとはいったい何なのでしょうか?

ブレスワーク」という言葉は、マインドフルな呼吸、ヨガ、太極拳、気功など、あらゆる意識的な呼吸法を意味します。しかし一般的に「ブレスワーク」というとき、意識的に呼吸をつなげる特定のプラクティス「コンシャス・コネクティッド・ブレスワーク」指し、その中には多くのアプローチがあります。核となるテクニックそのものは、私たち人類の遺産の一つであり、長い時間をかけてさまざまな文明の中で、異なる名前で伝えられてきました。

コンシャス・コネクテッド・ブレスワークは循環呼吸法です。

つまり、息を吸った後に、間をおかずに吐く息を続けます。このコンシャス・コネクテッド・ブレスワークを一時間以上続けると、非日常的な意識状態に入り、深い癒しの体験をすることができます。

ブレスワークはただの過呼吸か?安全性は?

ブレスワークは、組織への二酸化炭素と酸素の供給を急速に、しかし一時的に減少させ、脳の前頭皮質の活動を抑制します。血液中のアルカリ度は上昇し、カルシウムが減少します。感覚ニューロンや運動ニューロンがより急速に発火し始め、ピリピリした感覚や痙攣のようなものを感じることがあります。

これらは過呼吸の影響によるものですが、過呼吸は通常、自分でコントロールできない状態を意味するのに対し、意識的な呼吸法では意図を持って行われます。これが大きな違いです。

ブレスワークはネガティブな経験ではなく、信じられないような癒しの体験になります。最初はきつく感じることもありますが、コネクテッド・ブレスワークは最終的に最善の結果をもたらします。体内の化学反応を一時的に変えることは有害ではなく、実際、身体的にもプラスの効果があることがわかっています。

高血圧や精神病と診断されており、薬を処方されていない方は、ブレスワークを試す前に医師に確認することをお勧めしますが、ブレスワークは優しくゆっくりと行うことで、身体的負担をかけずに気づきを重視することもできます。

「リバーシングは幼稚園に行くよりも安全です」 - レナード・オア

ブレスワークの効果

ブレスワークの体験は、痛みの解放や心地よさといった身体的な感覚、熱やエネルギーの動きによる身体の滞りの解放、溜め込んだ感情(悲しみ、怒りなど)の解放など、多岐にわたります。機能不全に陥っている思考パターンについての気づきや新たな洞察、深いスピリチュアルな体験やエネルギー的な体験もあるでしょう。意識の拡大、圧倒的な穏やかさと至福の感情、神秘的な啓示を経験することもあります。体験は毎回異なります。

ブレスワークは、身体的・感情的ウェルビーイング、そしてその人の印象を改善します。

身体的効果としては、免疫機能の向上、ストレスや血圧の低下、心拍変動(HRV)の改善など、心血管系の健康が挙げられます。

​ブレスワークの精神的・感情的利点は、慢性的な緊張、不安、悲しみ、憂鬱を解き放つことから始まり、トラウマやPTSDの解放を助けることなどが挙げられます。感情的な痛みを癒し、未解決の感情を処理することで、明晰さと幸福感を高めることができます。

コネクテッド・ブレスワークの癒しを選び、指導を受けた人は皆、その体験に感謝し、永続的な変化を感じています。

ラピーとしてのブレスワーク

私たちの呼吸パターンは、生まれて初めての呼吸から最後の呼吸まで、絶えず変化しています。気分が穏やかなときは穏やかな呼吸に、そして怒りを感じると呼吸は変わります。私たちの呼吸は、思考や感情を反映して変化しています。
特に、ストレスがピークに達しているときや、困難な感情を抑えたいとき、私たちは吸気を止めることがあります。また、電話で悪い知らせを聞いたときにも同じような反応をするでしょう。事故や暴力によるストレスによることもあります。自分に対して心ない言葉を何度も口にするたびに、呼吸を止めているかもしれません。

わずかな時間でも、息を止めると血液の化学反応が急速に変化し、瞬時に感情を解離させるだけでなく、「コントロールしている」という知覚をもたらすのです。

 

感情の高まり > 息を止める > 筋肉の突然の収縮 = 一瞬にして作られる「結び目」のような緊張。

このパターンが繰り返されます。自動的に起こるこの呼吸の変化と解離的な感情の「結び目」は、積み重なると慢性的な恐怖、悲しみ、怒りという泥沼を作り出します。

このような結び目が、孤独感や不安感、抑うつ感の持続といった「副作用」を引き起こしますが、多くの場合、私たちはそれを解放する方法がわからないのです。


コネクテッド・ブレスワークは、このような緊張の結び目を表面に浮かび上がらせ、意識化し、そして解放します。それは、私たちのシステムから結び目をクリアにする、他に類を見ないほど迅速な方法です。一回のセッションでも、私たちは人間としてよりクリアに、より軽やかになり、本当の自分自身にもっと触れることができるようになります。 
コネクテッド・ブレスワークは、私たちがこれらの結び目に気づき、解放し、より大きな意識、洞察力、さらには至福を得るための迅速な手段です。

それは、呼吸とマインドの両方を使いこなす方法を教えてくれます。

​様々なブレスワークのアプローチ

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Babaji and Leonard Orr

ブレスワークのすべての流派は、意識的な循環呼吸という同じテクニックのバリエーションです。

この方法は、1960年にアメリカ人のレナード・オアによって初めて発見または再発見され、その後「リバーシング(再誕生)・ブレスワーク」として知られるブレスワークの流派を形成しました。

ある時オアは偶然、循環呼吸を行うことで、自分の出生時の記憶への自然退行を経験しました彼は、未処理のあるいは抑圧された感情が、私たちが一定の方法で出来事に反応する条件を作り出し、身体に物理的な影響を及ぼすことを理解するようになりました。

リバーシング、つまり「再誕生」は、オアの意識的なコネクティッド・ブレスワークに、私たちの人生の物語を理解し、私たちが自分自身に語るストーリーを変えるためのアファメーションを提供する心理コーチングを統合したものです。リバーシングは通常、静かで快適な場所で行う一対一のセッションです。セッションでは任意で呼吸のコーチングがあり、約2時間かかります。

同じ頃、チェコの精神科医スタニスラフ・グロフもまた、サイケデリックドラッグであるLSDの服用効果を再現する試みとして、意識的に循環させる呼吸法を発見しました。グロフの方法は「ホロトロピック・ブレスワーク」として知られるようになり、大音量の音楽を伴う長時間のセッションとして実践され、セッション後には体験を統合するために芸術的なマンダラを作成します。

コンシャス・コネクティッド・ブレスワークの実践方法 

呼吸法を意識して維持するのは、誰かのサポートがないと難しいことがほとんどです。

さらに、循環呼吸法を行っていると、感情的な体験が呼び起こされることがあり、その際に誰かのサポートを必要とすることもあります。そのため、訓練を受けた経験豊かなブレスワークガイドの指導とサポートを受けることをお勧めします。

リバーシング・ブレスワークの創始者であるレナード・オアは、ブレスコーチがいない場合のために、次のような練習方法を教えています。

それは「20の循環呼吸」と呼ばれています:

胸の上まで息を吸い込み、すぐに受動的に息を吐き出します。息を止めたり、止めたりしてはいけません。その呼吸を、速く4回、ゆっくり1回行い、それを4セット繰り返します。

吸うときは 「受け取る」ことを意識し、息を吐くときは「手放す」ことを意識します。「コネクティッド・ブレスワーク」、つまり「つながる呼吸」という名前が示すように、呼吸を意識して続けるようにしてください。意識を保つのは、プラクティスが長いほど難しくなるかもしれません。

意識的に、つながり、そして続ける

コンシャス・コネクテッド・ブレスワークのセッションは、短い時間でもより長い時間でも実践できます。長いセッションは、通常とは違う意識状態に到達するために行い、短いセッションは、素早くリフレッシュするため、あるいは息を止める呼吸法の導入として行います。短いセッションと長いセッションの重要な違いは、長いセッションの間、呼吸をどうやって継続するかです。

右のインフィニティ・シンボルは、ブレスワークに必要な連続性をモデル化しています。吐く息の直後には吸う息が続き、吸う息の直後には吐く息が続くのです。

呼吸法を続けることは、コネクテッド・ブレスワークの長時間のセッションで最も難しいことのひとつです。これが、意識的で継続的な呼吸をサポートするブレスワーク・ガイドと共に行うのが推奨される理由のひとつです 。

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Breathe Continuously

鼻呼吸 Vs. 口呼吸

私たちは日常生活、睡眠中、運動中でさえも、常に鼻で呼吸しているべきです。でもコネクテッド・ブレスワークの特定のプラクティスでは、口呼吸がその体験を加速させることが多くあります。

 

口呼吸は鼻呼吸よりも素早く血液中の二酸化炭素濃度を下げます。その結果、口呼吸はより速く、変性意識状態をもたらす傾向があります。呼気には「手放す」という意味あいがあり、行き詰まった感情、過去、恨み、失望を手放します。吸気は「受け取る」という意図とともに行います。高次のエネルギー、気づき、インスピレーション、創造性、変化などを受け取るのです。

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「何年も掃除していない家を想像してみてください。
鼻呼吸は、窓枠のホコリを払ったり、銀食器を磨いたりするようなものです。
でもそんなふうには始めないでしょう。
まず掃き掃除をするか、あるいは大きな重いゴミを全部かき出すでしょう。それが口呼吸です。」
 - ダン・ブリュレ、『Just Breathe』著者

Dan Brule

ブレスワーク中の痙攣反応

痙攣とは、ブレスワーク中に手、足、顔、または体の他の部分に起こる、不随意的で、時には不快で痛みを伴う筋肉の収縮や震えのことです。ブレスワーク中の痙攣は、すべての人、すべてのセッションで起こるわけではありませんし、一時的なもので無害です。

この現象には、心理的・エネルギー的な要因だけでなく、医学的な説明もあることを知っておくと役に立つかもしれません。

生化学的な観点で見ると、筋肉の不随意収縮は、血液中のカルシウム濃度またはマグネシウム濃度の低下によるものです。これは副甲状腺の問題や、食事において適切な栄養が不足していることが原因かもしれません。

また、呼吸法によってCO2濃度が下がり、血液中のpHが上昇し、カルシウムの結合に影響することが原因であることもあります。

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​痙攣反応

コネクテッド・ブレスワーク中に痙攣が起こる可能性は、口呼吸で呼気を外側に押し出すことによってもたらされるCO2レベルの大幅な低下によって高まります。

そのため、痙攣を不快に感じる場合、空気を無理に吐き出すのではなく、リラックスして吐くというシンプルな方法に戻り、鼻呼吸に切り替えても問題ありません。

 

しかし過呼吸を行なっていないにもかかわらず痙攣が起こっている場合は、それが精神・身体的に何を表しているのかに目を向けることができます。痙攣は、何かを手放す必要があるというサインなのです。

それは古い感情のブロックであったり、思考パターンであったり、あるいは詰まったエネルギーであることもあります。

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 「呼吸が速くなることで、未解決の心理的・身体的トラウマに関連した古い感情や身体的緊張(痙攣を含む)が現れやすくなる生化学的状態が身体に生まれます。

このような状況は、実は癒しのためのまたとない機会なのです。

このような状況で出てくるのは、強い感情を帯びた無意識の物質であり、処理する準備が最も整っているものなのです。」
- スタニスロフ・グロフ

Stanislov Grof

呼吸の解放

呼吸の解放とは、「コンシャス・コネクテッド・ブレスワーク」の実践中、呼吸が突然解放され、そして呼吸が完全に楽になり、喜びの経験となる段階のことです。

それはまるで、自分が呼吸をしているのではなく、宇宙そのものによって「呼吸されている」ような感覚と表現されます。この瞬間は、外から観察することもできます。呼吸の解放を経験して初めて、解放前に自分の呼吸がいかに制限されていたかに気づくのです。


「呼吸の解放は、空気だけでなくエネルギーも呼吸できるようになるためのメインイベントです。
呼吸のメカニズムが解放されます。
それがいつ起こるかは誰にもわかりません。
それは、その人が十分に安全だと感じたときに起こるのです」
-レナード・オア

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Leonard Orr

ブレスワークの体験

ブレスワークを体験してみたいと感じたら、安全でリラックスできる環境で、信頼できるガイドとの対面セッションを受けるのが理想です。

 

私たちは神戸でブレスワークセッションを提供しています。

詳しくは個人セッションのページをご覧ください。

​エイドリアン・コックス&三浦千春

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